写真:AP/アフロ

2020年5月号記事

日本復活の切り札

工場よ、中国から戻ってこい!


contents


「中国製造2025」は泥船だった!

日本のビジネスチャンスとして認識されている 中国の製造業強化政策。だが日本が協力すれば、 自らの首を絞めるリスクもある。

中国はコロナの蔓延で、国内工場の稼働が止まり、各国から入国制限を受けるなど、国際的な孤立感が強まった。

そんな中国に結果として助け船を出したのが、トヨタ自動車だった。同社は2月下旬、中国・天津市で電気自動車(EV)などの新エネルギー車を生産するために、1300億円を投じる方針を固めた。

「すごい根性ですね。普通なら、このタイミングで発表はしないでしょう」

ある自動車ウォッチャーはこう話す。コロナ問題の渦中にあえて投資を発表することで、マスク以上の"プレゼント"を中国に送ったことになるかもしれない。

次ページからのポイント(有料記事)

補助金政策にやられた日本

工場を中国から戻そう!