ロシアと中国、"連携ポーズ"の裏に横たわる経済侵食への不信感【チャイナリスクの死角】

2026.09.17

国際政治学者

佐久間 拓真

(ペンネーム)
国際政治の中でも特に米中関係、インド太平洋の安全保障、中国情勢を専門にし、この分野で講演や執筆活動、現地調査などを行う。

日本固有の領土である北方領土を巡る情勢は、冷戦終結後から現在に至るまで、単なる日露間の二国間交渉の枠組みを超えた、極めて複雑な地政学的アプローチの舞台となっている。

歴史的に"潜在的な仮想敵国"だった中露

近年、表面上は緊密に見える中国とロシアの関係であるが、その実態は決して単純な「蜜月」と呼べるものではない。むしろ、ロシアの占拠が続く北方領土や極東地域においては、中国による着実な経済的・人的影響力の拡大が、ロシアにとって潜在的な安全保障上の脅威として映っているという側面が存在する。

ロシアによるウクライナ侵略以降、国際的な経済制裁に直面したモスクワ政権は、エネルギー資源の輸出先や物資の調達において中国への依存を急激に深めた。一見すると中露両国は欧米に対抗する戦略的パートナーとして結束を強めているように見える。

だが、ロシアの国内、とりわけ極東および北方領土周辺に目を向ければ、その関係の本質は信頼に基づく同盟ではなく、利害の一致に基づく冷徹な計算の上に成り立つ関係であることが浮き彫りになる。

歴史的に領土問題を抱え、安全保障上も互いを潜在的な仮想敵国として警戒してきた両国の間には、決して埋まることのない深い亀裂と警戒感が横たわっているのである。

極東ロシアに押し寄せる中国資本・労働者への警戒

特に北方領土を含む極東地域において、ロシアが抱く最大の懸念は、中国資本の流入とそれに伴う人口動態の変化である。

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タグ: 中国  北方領土  佐久間拓真  チャイナリスクの死角  一帯一路  中国資本  ウクライナ  ロシア 

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