東南アジア諸国が、南シナ海問題で中国に反発しなくなった - ニッポンの新常識 軍事学入門 48

2024.05.29

2024年7月号記事

ニッポンの新常識

軍事学入門48

東南アジア諸国が、南シナ海問題で
中国に反発しなくなった

世界の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」をお届けする。

台湾国防安全研究院
国家安全研究所所長

沈 明室

(シェン・ミンシー)台湾国防大学で政治学博士号を取得し、2021年より現職。淡江大学国際事務與戦略研究所准教授も兼任する。元台湾国防大学戦略研究所所長。人民解放軍の研究などを行う。

西側諸国の目が中東危機やロシア―ウクライナ戦争などに向く中、中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の最重要方面である東南アジアに外交攻勢をかけています。

習近平・国家主席が昨年12月にベトナムを6年ぶりに訪問した後、安全保障面で日米に接近して中国をけん制し、ベトナム共産党の序列ナンバー2だったボー・バン・トゥオン国家主席が今年3月に汚職の責任を取る形で突如解任され、関係者を驚かせました。

中国と同じく共産党が統治するベトナムでは、汚職が深刻な問題となっています。中国が裏で更迭に関与したという見方もありますが、現状ではそれを示す確証はありません。

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