中国・北京で習氏を名指しで批判する横断幕が掲げられる 多くの中国人は心の中で自由や民主主義を望んでいる

2022.10.14

北京市内の高架橋に掲げられた横断幕の1つ(画像はツイッターより)。

《ニュース》

5年に1度の共産党大会が16日に迫る中、中国・北京市内の海淀区の高架橋に、習近平国家主席を名指しで非難する巨大な横断幕が掲げられました。さまざまなメディアがこの抗議行動を報じています。

《詳細》

米ウォール・ストリート・ジャーナル(14日付電子版)などの報道によると、13日に掲げられた横断幕のうち、1つには「独裁的裏切り者の習近平を追放せよ」という文字が書かれており、別の横断幕には、「PCR検査ではなく食料を、ロックダウンではなく自由を求める」「領袖(りょうしゅう)ではなく選挙を求める。われわれは市民であり奴隷ではない」などと書かれていたといいます。

ここでいう「領袖」とは習氏のこと。党大会で習氏が毛沢東に並ぶ「領袖」に位置付けられるのではないかという報道も出ていました。

目撃者によると、横断幕が掲げられるとともに濃い煙が上がり、直後に警察が現場に駆けつけて、横断幕はすぐ撤去されたとのことです。少なくとも1人が逮捕されたと、13日付英テレグラフ(電子版)などが報じています。

習総書記の3期目入りが確実視されている共産党大会を前に、党幹部らが北京入りして厳戒態勢が取られる中で、最高指導者である習氏に対する批判が公共の場で行われるのは異例のこと。中国国内でもSNSなどで画像が広まったものの、検閲により削除されて、閲覧できないようになっています。

《どう見るか》

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タグ: 独裁  共産党大会  選挙  習近平  PCR検査  弾圧  言論の自由  検閲 

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