小学生の読解力調査で「デジタルより紙」の結果、高学年は「紙の方がいい」と実感 教材のデジタル化を手放しで推進できない理由

2022.08.27

《ニュース》

読解力を問う文章問題を紙とデジタル端末で出題した場合、小学校3、4年以下で紙の平均点が上回ったとする調査結果を26日付共同通信などが報じました。

《詳細》

調査は広島大学などの研究チームが、広島県内の小学校で284人を対象に行ったものです。小学校1年生の国語の教科書に載っている文章を読んだ上で、設問に答えるという内容で、紙とデジタル端末で出題され、解答はいずれも紙に記入する方式でした。

その結果、小学校1、2年では紙が28.0%、デジタルが25.8%、3、4年では紙が48.0%、デジタルが44.5%、5、6年では紙が52.9%、デジタルが55.7%と、中学年以下で紙の平均点が上回りました。

広島大学大学院の難波博孝教授は「文章に没入し、深く読む読解力の育成には紙の方が適している可能性がある」としています(26日付共同通信)。

また、「本を読むなら紙とデジタルのどちらが良いか」を尋ねるアンケートでは、6割以上が紙を選択しており、平均点以上の子で顕著に多かったほか、高学年は約8割が紙を選択しました。一方、低学年や点数の低い子がデジタルを選ぶ傾向があったといいます(27日付産経新聞)。

《どう見るか》

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タグ:   小学生  本間元康  デジタル  難波博孝  読解力  集中力 

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