中国軍の台湾周辺での軍事演習実施の情報が与那国島で得られず不安広がる 国民を危険にさらし「懸念の表明」にとどめる弱腰の日本政府

2022.08.04

《ニュース》

アメリカのナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問への対抗措置として、中国軍が4日から7日までの予定で、台湾周辺で軍事演習を行っています。台湾に近い与那国島は演習に関する情報が前日まで得られず、緊張と困惑が広がりました。

《詳細》

軍事演習は「重要軍事演習行動」とされ、台湾を取り囲むように6カ所の海・空域で実施され、実弾射撃なども行います。対象エリアには台湾の領海のみならず、日本の排他的経済水域(EEZ)も含まれており、中国は、期間中は演習を行う空・海域に船舶と航空機が進入しないよう警告しています。

台湾からおよそ111キロメートルの位置にある与那国島の漁業協同組合には、演習が行われる区域について海上保安庁から3日13時に連絡が入りました。それによれば、与那国島の北西64キロと波照間島の南西60キロの区域で射撃訓練が予定されており、波照間島南西の区域は漁船が普段操業する場所から30キロメートルしか離れていません。

漁協では急遽、漁業関係者に情報を電話で知らせる、資料を配布するなどして注意喚起を行いました。

一方、与那国町によれば、3日16時の時点で政府・防衛省や県から中国軍の軍事演習に関する連絡は入っておらず、インターネットのニュース記事を見て情報を収集せざるを得なかったとのことです。危機管理を担当する総務課職員はNHKの取材に、「自治体レベルで対応できることではないので、今はとにかく情報がほしい」と話しています。

なお、松野博一官房長官は3日の記者会見で、中国側の軍事演習に対し「対象地域の海域には、我が国のEEZが含まれている。実弾射撃訓練という軍事活動の内容も踏まえ、中国側に対して懸念を表明した」と話しています。

《どう見るか》

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タグ: 領海侵入  与那国島  中国軍  尖閣  ナンシー・ペロシ  軍事演習  弱腰  台湾 

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