香港でカトリックの枢機卿らが国安法違反で逮捕 世界は"ウイグル化"が止まらない香港への監視の目を強めよ

2022.05.12

2019年の民主派デモで演説する陳・枢機卿。画像: Ursidae / Shutterstock.com

《ニュース》

香港警察の国家安全部門は11日、カトリック教会の香港教区トップの司教を務めた陳日君(ゼン・ゼキウン)枢機卿ら4人を、香港国家安全維持法(国安法)の「外国勢力との結託による国家安全危害罪」の疑いで逮捕しました。香港メディアが伝えました。

《詳細》

陳氏のほかにも、人気女性歌手の何韻詩(デニス・ホー)氏や弁護士らが逮捕されました。陳氏らは保釈されましたが、海外に出国することを防ぐためにパスポートを警察に提出するように求められています。

容疑内容の詳細は明らかにされていませんが、4人はいずれも、2019年以降に香港で行われた大規模な民主化デモで、当局に拘束された参加者の弁護士費用や医療費の支払いを支援する「612人道支援基金」の運営に関わっていました。

昨年8月に中国系の香港紙が「犯罪者を支援している」などと基金を批判。警察が国安法違反の疑いがあるとして捜査を開始した後、基金は運営停止に追い込まれていました。

米国務省のネッド・プライス報道官は11日、「香港当局が再び、あらゆる手段で異論を封じ、権利と自由を傷つけていくことを示した」との声明を発表。バチカン(ローマ教皇庁)も陳氏の逮捕について、「懸念している。今後の状況に最大の注意を払う」とコメントしました。

香港メディアは、香港警察がさらに基金に寄付した人も捜査していると伝えています。

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タグ: 宗教弾圧  カトリック  何韻詩  香港  香港警察  陳日君  人権弾圧  逮捕  国家安全維持法 

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