東京五輪の銀メダリストを抑えて元男性の女性競泳選手が全米大学選手権で優勝 性自認を性別の判断基準にすると不正や犯罪の隠れ蓑になりかねない

2022.03.19

米メディアでも波紋を呼んだリア・トーマス氏の優勝。画像はGood Morning AmericaのYouTubeチャンネルより。

《ニュース》

米ペンシルベニア大学に所属しているトランスジェンダーで、元男性の女性競泳選手リア・トーマス氏が17日、全米大学体育協会ディビジョン1の選手権で女子500ヤード自由形を制しました。その結果が、大きな議論を呼んでいます。

《詳細》

今大会でトーマス氏は4分33秒24を記録し、米ジョージア州アトランタで開催される全米トップカテゴリーの大会においてタイトルを獲得した初めてのトランスジェンダー選手となりました。

1.5秒以上遅れてバージニア大学のエマ・ウェント氏が2位に入り、昨年の東京五輪1500メートル自由形で銀メダリストとなったテキサス大学のエリカ・サリバン氏は3位と続く結果となりました。

トーマス氏は2年前までペンシルベニア大学の男子チームに所属。その後、2月に行われたアイビーリーグ女子選手権では、500ヤード自由形を制覇し、200メートル自由形では大会新記録を出して優勝しました。こうしたことから、一部のチームメイトを含めて周囲の意見は二分しており、同氏の生理学的アドバンテージは不公平で出場を禁止すべきとする声や、女性として自由に競技するのを許されるべき、などの声が上がっています。

同氏は今大会後、自身をめぐる議論について抑えようとしたと明かし、「できる限りそうしたことは無視し、自分のスイミングに集中しようと心掛けている。レースに向けて自分のやるべきことをして、他のことは遮ろうと努力している」と語り、「ここにいることを喜び、レースに臨んで全力で戦うことを心掛けた」と話しました。

しかし、優勝者としてアナウンスされた会場は、まばらな拍手で、他の上位選手が大声援を受けていたのとは対照的な雰囲気に包まれていました。

トーマス氏がこのまま大会での実績を積み上げていくと、2024年のパリ五輪にも選出される可能性もあるといいます。

《どう見るか》

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タグ: 差別  性別  リア・トーマス  競泳選手  性自認  不正  トランスジェンダー  LGBT  犯罪 

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