中国はタリバンの同志だった! アフガン制圧でアメリカの衰退狙う

2021.10.28

7月に中国の王毅外相(右)と会談したタリバンの最高幹部。写真:新華社/アフロ

2021年12月号記事

中国はタリバンの同志だった!

アフガン制圧でアメリカの衰退狙う

中国は、経済圏構想「一帯一路」の邪魔となるアメリカの"傀儡政権"を崩壊させ、中東支配の野望を大きく前進させた。

イスラム過激派タリバンが、アフガニスタン(以下、アフガン)を一気に制圧し、政権を引っ繰り返したことで、世界は大揺れだ。

アフガンに駐留する米軍撤退と同時期に、アメリカが支援するアフガンのガニ政権があっという間に崩壊。アメリカが20年近くの歳月と莫大な税金を費やしたアフガン問題をめぐり、あまりに情けない退き際となったバイデン米大統領は、リーダーシップの欠如で糾弾されている。

もしトランプ前大統領であれば、シリアのようにミサイルを突然打ち込む"予想不可能"な行動に出るという、存在自体が「抑止力」となって、タリバンの暴走を防げた可能性があると軍事専門家は分析する。

バイデン氏がタリバンから「宥和主義者」と見なされ、完全に隙を突かれたと考えるべきだろう。


中国・タリバンが政権転覆で共犯

とはいえ、バイデン氏の行動だけを見ても失敗の本質は見えない。また、偶然起きた軍事クーデターでもない。

実は、幸福の科学の霊査によれば、アフガン問題の黒幕は「中国」であり、中国は2020年の米大統領選が始まる前から動き出していたのだ。

狙いは、世界各地に駐留する米軍の撤退や、各国へのアメリカ政府の関与をなくさせるという驚くべき戦略があることが明かされている(*1)。

中国にとってアフガンは、世界植民地計画の要である一帯一路の中央部分に位置し、そこに米軍が駐留することを苦々しく思っていた(下図)。また、アフガンに眠る銅などの鉱物資源を手に入れたいという思惑もあっただろう。

もともと中国は、アフガンに対しては付かず離れずの距離感だった。しかしタリバン暫定政権発足後、約34億円相当の支援を突如発表。タリバンに急接近する不穏な動きを見せる。

こうした点から、「中国とタリバンの共謀」を疑う声が専門家からも上がっている。

(*1)「ヤイドロンの霊言『世界の崩壊をくい止めるには』


中国は、アフガンからアメリカの影響力を排除することで、一帯一路の接続を盤石化させた!

※一帯一路の陸上ルートのみを図解。
アメリカの"傀儡政権"が崩壊


10年以上前から1人1万ドルでテロリスト養成?

そんな中、オーストラリアに亡命した元北京大学教授の袁紅冰氏が有力な証言を行っている(*2)。同氏によれば、中国共産党の内部情報として、同党は次のような趣旨の計画を立てていたという。

(1) 中国が弾圧するウイグル人が、アフガンやパキスタンなどに亡命し、中国に対する反抗拠点を築き始めている。そこで中国は、タリバンに政権を取らせることで、ウイグル人を強制帰国させ、反逆の芽を摘み取りたい。

(2) 中国はイスラムテロと水面下で「同志」の関係を構築している。中国内陸部にある河西回廊(甘粛省)には秘密基地があり、イラク戦争(2003~11年)の後期から、テロリスト1人につき1万ドル(約110万円)かけて訓練。イラクなどにゲリラ兵を送り、中東のテロ活動を活発化させることで、アメリカの国力を消耗させ、中国への圧力を弱らせる──。

(*2)8月15日に公開された袁氏のユーチューブ動画と著作を参考。

 

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中国の狙いはアメリカ弱体化

アフガン制圧はインド攻めも

 

 

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