中国が仕掛ける「情報戦争」 - ニッポンの新常識 軍事学入門 4

2020.09.29

2020年11月号記事

ニッポンの新常識

軍事学入門 4

中国が仕掛ける「情報戦争」

社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について、
専門家のリレーインタビューをお届けする。

日本安全保障戦略研究所研究員

邱 伯浩

プロフィール

(チョウ・ボハオ)1967年生まれ。台湾出身。陸軍軍官学校、国防大学陸軍参謀学院、国防大学政治研究所などを卒業。政治学博士。現在は日本安全保障戦略研究所研究員を務める。

中国は他国の政治に介入し、自らにとって都合のいい政治を強いる「影響力工作」を全世界的に展開しています。その手法は3つの柱から成り立っており、台湾が最も激しい情報戦を受けています。

一つ目の手法は、メディアの買収です。台湾の李登輝政権と中国政府との関係がぎくしゃくし始めた1995年以降、中国は、情報やCM、番組、資本の提供などに力を入れ、台湾メディアを絡め取ってきました。一部メディアは、中国にとって不利な報道を行わなくなり、同国からの検閲を受け入れるなど、「メディアの共産化」が加速したのです。

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「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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