2016年4月号記事

リアル増税人生ゲーム

重税なければ億万長者!?

かつて一世を風靡した「人生ゲーム」。

最近のシリーズは、世相を反映して、億万長者になりづらい設定のようだ。

リアルな世界でも、重税によってお金持ちになりづらくなっている。

日本はこのまま増税路線を歩んでよいのか。

(編集部 山本慧)

各党は消費増税に賛成? 反対?

自民党 賛成

公明党 賛成

民主党 条件付きで賛成

維新の党 条件付きで賛成

日本共産党 反対だが、法人税などを増税

幸福実現党 反対

「消費者の立場に近い小売業こそ、消費税8%のダメージについて、もっと声を上げるべきではないでしょうか」

三重県で冠婚葬祭用のギフトを販売する加藤勝幸さん(46歳)は、こう憤る。

「5千円の商品を選んでいたお客様が、増税後には、ワンランク下の4500円を選ぶようになりました。小売り全体では、3%以上のダメージを受けています。消費税が10%になれば、その影響は計り知れません」と危機感をあらわにする。

増税による買い控えは、いまだに尾を引く。昨年の10月～12月期の国内総生産(GDP)は、年率換算でマイナス1・4%を記録した。にもかかわらず、政界では当然のように、さらなる増税について論じられている(上図)。

消費税以外にも、国民は、年金や健康保険などの「隠れた税金」を払っている。こうした社会保険も、"粛々"と引き上げられており、「重税感」に苦しむ国民は多い。

人生の途中でどれだけの税金を払っているのか、人生ゲーム風に見ていきたい。