安保法制の議論の中で、「立憲主義」や「法治主義」といった言葉を見かけます。立憲主義は憲法に基づいて政治を行うことです。この下では、憲法に反する法律や政治家など権力者の判断は許されないとされています。法治主義は、政府が法律に基づいて様々な決定を行うことを言います。日本はもちろん法治主義の国です。

一方、中国は、中国共産党が支配する人治主義の国と指摘されています。中国共産党員の裁量によって物事が決まる人治主義には問題があります。

ただ、法治主義も完璧ではありません。例えば、中国が法治を徹底したら、どうなるでしょうか。中国の「国防動員法」と、審議中の「サイバーセキュリティ法」について、少し見てみましょう。