いま米軍が中国軍について最も警戒しているのが、アメリカの空母や在日米軍基地を攻撃できる中距離の対艦弾道ミサイル( ASBM)だ。

まだ開発中だが、これが配備されると、米空母が台湾危機などで台湾に近づけなくなるし、米軍基地の運用が難しくなる。そうなると、自然に台湾が中国の勢力圏に入り、武力紛争なしに「台湾併合」が実現する可能性が出てくる。

一部には、中距離対艦弾道ミサイル「東風21 D」を配備し始めたという報道もある。ウィラード太平洋軍司令官も12月、中国軍による対艦弾道ミサイルの配備の初期段階にあると述べた。

米露間では中距離核ミサイルの全廃が合意されているが、ロシアは中国の核ミサイル増強に対抗して、全廃の方針をやめようという動きも出ている。

中国も巻き込んだ核ミサイル削減交渉が現実の政治テーマにしなければならない時代に入った。(織)

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