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中国を訪問しているゲーツ米国防長官は 10日、梁光烈・中国国防相と会談し、昨年1月に米政府が台湾への武器売却を決定したことで凍結されていた米中の軍事交流を、1年ぶりに本格的に再開することで合意した。18日から中国の胡錦濤国家主席が米国を公式訪問するため、事前に両国の関係改善をアピールする狙いもあると考えられる。

これまでゲーツ長官が政治に左右されない持続的な交流構築の重要性を訴えてきたことに中国側が応じた形だが、今回の合意後、梁国防相は「米国による台湾への武器売却は、2国間の軍事交流の発展を害することになる」と発言しており、今後の交流進展の過程では、米国の行動が制限される可能性がある。

そうなれば危険に晒されるのは台湾だが、台湾国内の危機感は薄く、胡主席の訪米についても親中派の馬英九政権にダメージを与えるような要求は出さないだろうとの見方が強い。

(由)

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