2009年4月号記事
法と経済学の視点から「自由」を考える
政策研究大学院大学教授 福井秀夫氏
(ふくい・ひでお) 1981年東大法学部卒、京大博士(工学)。規制改革会議委員。建設省、法政大教授、ミネソタ大政治学科客員研究員を経て現職。専門は行政法、法と経済学。著書に『ケースからはじめよう 法と経済学』『司法政策の法と経済学』(日本評論社)『官の詭弁学』(日本経済新聞社)『都市再生の法と経済学』(信山社)など。
不況色が深まる中で、構造改革や自由主義的な考え方に対する反発が高まってきている。企業の「派遣切り」に対する批判などはその象徴だが、果たして本当に「自由」が問題だったのか。そこで、改めて自由と規制の関係について考えてみたい。政策研究大学院大学教授の福井秀夫氏が論点を整理する。