2015年7月号記事
The Liberty Opinion 3
イギリス総選挙で保守党が勝利
「大英帝国」復活のカギ
イギリスの総選挙が5月に行われ、キャメロン首相率いる保守党が単独過半数を制した。
キャメロン政権下での経済成長が評価される一方で、 スコットランド独立を求める「スコットランド民族党(SNP)」が躍進するなど、多くの課題を抱えている。
スコットランドは、北海油田の主要海域を抱え、イギリスで唯一、核兵器を搭載した原子力潜水艦の母港・クライド海軍基地を持つため、その独立はイギリスにとっての経済的・軍事的な危機につながる。だが来年5月にスコットランド議会選挙を控え、独立を求める声が高まる懸念がある。北アイルランドにも独立運動の火種がくすぶっているが、これらが燃え上がれば、イギリスは国家分裂の危機に陥るだろう。