公開霊言抜粋レポート

大天使ガブリエルが語る イスラム教成立の秘密と日本との関係

公開霊言「大天使ガブリエルの霊言」

2014年6月26日収録

「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のこと。これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊媒現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。また、外国人の霊の霊言には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。 詳しくは⇒⇒⇒大川隆法のスーパー霊能力 「霊言」とは何か

収まる気配を見せない中東各地での紛争。原因は様々だが、その背後で宗教同士の争いがからんでいることは間違いない。主なプレーヤーは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教だ。

これら三宗教は歴史的にも対立と融和を繰り返してきたが、現代ではさらに事情が悪化している。第二次世界大戦後、長く離散していたユダヤ教徒(ユダヤ人)がパレスチナ地方にイスラエルを建国した。その際、先住のアラブ人(ほとんどがイスラム教徒)を追い出したことから、ユダヤ教とイスラム教の争いが激化。イスラエル建国を欧米のキリスト教国も応援していたため、キリスト教とイスラム教の関係も険悪になった。現在、これらの宗教の融和が緊急の課題となっている。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の由来

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、すべて厳格な一神教であり、兄弟宗教とも言われる。この順番で、先のものを母体として後のものが登場している。ユダヤ教徒は「ヘブライ語聖書」(旧約聖書)、キリスト教徒はそれに加えて「新約聖書」、イスラム教徒はそれらに加えて「コーラン」を啓典(啓示から編まれた聖典)として持つため、「啓典宗教」と括られることもある。

ユダヤ教は、モーセ、第一・第二イザヤ、エレミヤなど、古代ユダヤの「預言者」たちに連綿と下った神の声をもとに成立した宗教。ユダヤ人は現在のパレスチナ地方に王国を築いて繁栄したものの、その後は異国のバビロンに捕囚されるなど(紀元前6世紀)苦難が続いた。しかし、その都度、「十戒」などの戒律を引き締めて民族の結束を強めてきた経緯がある。

その反面、ユダヤ教は自民族の救済に主な関心があるとして、「選民思想」だと批判されることもある。イスラエル国家についても、イスラム教徒を追い出して後から入ったにもかかわらず、神から与えられた土地だとして一歩も譲らない。

1世紀、ユダヤ教の伝統の中からイエス・キリストが登場する。戒律中心で生命力を失っていた当時のユダヤ教を批判し、普遍的な「愛」の教えを説いた。イエスは保守的なユダヤ教徒たちに憎まれ、十字架にかかって殺されたが、彼を救世主と考える人たちがキリスト教を形成してゆく。イエスの死後、ユダヤ人たちはローマ帝国との戦いに敗れ、世界各地に離散することとなった。

7世紀、アラビア半島にムハンマド(マホメット)が登場し、イスラム教の開祖となる。ムハンマドを最終かつ最大の預言者とし、特に「神の前の平等」を強調した教えである。彼は軍事的にも勝利を収め、イスラム帝国の基礎を築いた。ムハンマドの死後、正統カリフと呼ばれる後継者たちが続いたが、そのうちの第四代アリーを崇めるシーア派が分離し、主流のスンナ派と勢力を二分。現代のイスラム国の多くはスンナ派だが、イランやイラクはシーア派人口が多い。内戦中のシリアも支配層はシーア派である。