2010年8月号記事

宗教課税論議

改めて宗教の公益性を説く

最近、テレビ番組や週刊誌等でも「宗教法人への課税」を求める声が上がっている。その背後には、「この不況のなか、宗教が非課税なのは不公平だ」という見方もあるようだ。しかし、宗教非課税の歴史は長く、先進国においても広く認められている普遍的な措置である。それは、「信教の自由」を尊重しているのと同時に、宗教に対して広い意味での「公益性」を認めているからだ。