520人の犠牲者を出した1985年の日本航空123便墜落事故から、12日で29年が経った。生存者わずか4名、単独の航空事故で世界最大となったこの事故では、国民的歌手の坂本九氏ら著名人も亡くなり、日本全体が悲しみに暮れることとなった。

一方で、今年は世界中で航空事故が目に付く。3月には239人を乗せたマレーシア航空機が、北京に向かう途中で消息を絶った。7月には同じくマレーシア航空機が、ウクライナ東部で撃墜される事件が発生し、298人が死亡。親露派武装勢力の犯行という見方が出ている。

それから1週間経たずに、今度は116人を乗せたアルジェリア航空機が消息を絶ち、後にマリで墜落しているのが発見された。この週には他にも、トランスアジア航空機が台湾で墜落しており、民間航空機が3機も墜落したことになる。

航空情報サイト「航空安全ネットワーク」によれば、航空事故によって、今年はこれまでにすでに761人が犠牲になっており、943人が亡くなった2010年以来の多さとなっている。昨年までの10年間の平均もすでに上回った。空の事故が集中するのには何か原因があるのか。何かに注意せよという、天からの警告なのだろうか、考えさせられるところだ。(悠)

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2014年6月3日付本欄 「マレーシア機は底部と左翼が外れて爆発」と英海洋考古学者が

主張

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2014年5月21日付本欄 行方不明のマレーシア航空機 ボーイング社が何か知っているの

か?

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7857