睡眠中の脳に電気刺激を与えることで、本人が夢を見ている自覚がある「明晰夢」を見られることがわかった。「Nature Neuroscience」誌オンライン版に5月11日付で掲載された、ドイツ・フランクフルト大学の臨床心理学者ウルスラ・フォス氏らの研究で発表された。

フォス氏らの実験では、「明晰夢」の経験がない被験者の睡眠中、夢を見るレム睡眠の状態になった2分後に電流で脳を刺激。すると、脳波の中でもガンマ波の周波数と同じ電流で刺激した際、被験者の脳波がこれに同調し、77%の確率で明晰夢を見たという。