来る4月5日、ついにUFOフリートが我々の前に姿を現す……はずである。ただしその正体は人間が作って人間が飛ばす地球産"UFO"だ。

ヘインズ社の『UFO調査マニュアル』の著者ナイジェル・ワトソン氏が、世界中に"UFO"を飛ばし、多数の目撃事件を起こしてメディアに大騒ぎさせようと、このニセ"UFO"打ち上げ計画をたて、メディアに事前通告した。

計画によると、世界中のリモコン式無人機のマニアが、各自の無人機にLEDライトを装着させ、現地時間の8時に一斉に飛ばすということだ。現在、アメリカ、イギリス、フランス、南アフリカ、オランダで行われる予定である。

この計画の目的は、たとえニセモノであってもUFO目撃に注目を集め、人々の関心を高めることのようである。もともと4月1日のエイプリールフールに行われる予定だったが、それでは、ただの"いたずら"になってしまうのでわざわざ5日に変更したというから、気合いが入っている。

実は昨年の9月、同様の事件がカナダで起こっている。バンクーバー市のスペースセンターが新しいプラネタリウムの宣伝に、UFO型無人機を飛ばし多くの人に目撃させ噂づくりに成功したのだ。同市のあらゆるところで目撃された"UFO"は、すぐさまネットのYou Tubeに流れ、あっというまに20万回ヒットした。今は、携帯電話で簡単に撮影され、即座にネット上やツィッター、フェイスブックなどに情報が流れるため、ワトソン氏もそれをねらっているようだ。

ところが、ややこしいことに、スペースセンターは直後にホームページで、「プラネタリウムの宣伝のためだった」と事の真相を説明しているが、「これはホンモノのUFOで、ニセモノという情報自体がニセモノなのだ」と信じる人もいたということだ。

ワトソン氏は、このことも計算に入れているようだ。情報はウイルスのように拡散するが、この計画がニセモノだと言っても、「これは本当のUFO目撃の情報を隠蔽するためか、もしくは、政府のすべての情報開示に備えて、UFOの侵略という考えに慣らしておこうというものだとUFO学者たちは言うのではないか」と読んでいる。

日本でも密かに用意している人がいるかもしれないので、4月5日の夜8時、空を見上げるとUFOが見られるかもしれない。だがその中には、ニセモノに交じってホンモノも潜んでいるかもしれない。(純)

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2012年1月28日付本欄 【無料動画】渋谷上空にUFOフリート出現 増税反対のデモに参加?(写真追加)

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