外国人が、中国企業の株式や債券を人民元で買うことは原則禁止されていたが、このほど、中国政府が英国とシンガポールに限って、人民元株・債権の購入を解禁することを決めた。具体的には、両国の金融機関などが申請し、特別な資格を取得することが必要となる。29日付日経新聞が報じた。

外国人が人民元で投資できないという「資本規制」は、中国経済の大きな特徴。アメリカ人が日本企業の株を「円」で購入することは、日常的に行われている。しかし、日本人が、中国企業の株を「元」で購入することはできない。

この資本規制は、中国経済の障壁となっているが、これを全面撤廃できない理由がある。それは、中国が輸出依存型の経済から脱することができないためだ。

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