前編では、カトリック教会を揺るがす大問題として、児童への性的虐待問題を取り上げました。今回は、もう一つの「バチカン銀行」にまつわる問題について解説します。

バチカン銀行(正式名称は「宗教事業協会」)とは、ローマ教皇庁の資産の管理・運用を行う組織です。教皇から指名された聖職者が総裁となり、民間の銀行を通して投資運用し、資金調達をしています。問題なのは、このバチカン銀行が、マネーロンダリング(資金洗浄)などの不正な金融取引に関わってきたと指摘されていることです。

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