東日本大震災から2年たっても、被災者の心のケアは続いている。弊誌4月号でも紹介した、被災地の僧侶らによる傾聴喫茶「カフェ・デ・モンク」は今月6日、半年ぶりにラジオ番組版を再スタートさせた。被災地では以前にも増して暮らしを模索する苦しみが続いており、ラジオでの再開を待ち望む声が出ていたという。

だが、これまで同番組でもほとんど語られず、弊誌4月号でも報じたように実際の傾聴喫茶でも僧侶らが対応に苦労しているのが、「霊に悩む」人々だ。日本のマスコミが情報統制しているかのように伝えないこのテーマを、ロイターが伝えていた(3月5日)。場所も弊誌記事と同じ石巻市。以下、ロイターのサイトから和訳抜粋。

  • 「霊を見たという話は、津波で跡形もなく流された地域に多い」。震災で深刻な被害を受けた石巻市の精神科医は言う。「幽霊を見る(ghost sightings)などの現象は、そうした地域に関連した恐怖や心配の心理的投影だと思います」
  • ヤマダシンイチは津波で家を失ったが、瓦礫の中から仏像を2体拾って仮設住宅に持ち帰った。そこから奇妙なことが起こり始めた。

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