幸福実現党の沖縄・九州防衛プロジェクト長(沖縄担当)である矢内筆勝(やない・ひっしょう)氏らは20日、尖閣諸島沖約5キロの海上に漁船で赴き、船上から習近平・次期国家主席および中国共産党幹部らと中国国民に向けた「告知文」を読み上げた。同行した記者によるレポートが、米ニューヨークタイムズ(NYT)紙22日付(オンライン版も)および、同紙の国際版であるインターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙24日付に掲載されている。

以下IHTから抜粋。

  • 1960年代後半、周辺に海底資源が存在することが指摘されると、にわかに尖閣をめぐる利益問題が生じた、最近、中国の領土的野心が高まるにつれ、日本政府はかつてない断固としたメッセージを出している。
  • こうした中で20日木曜、超保守主義の政治グループ員3人とジャーナリスト2人を乗せた漁船が石垣島から尖閣諸島を目指して出港した。3人は今回の行動のドキュメンタリー映像をYouTubeに投稿し、尖閣を中国の手から守れと主張するつもりだ。リーダーの矢内筆勝氏は言う。「中国に対して一線を画す必要がある。もし彼らに尖閣を好きなように獲らせてしまえば、次は沖縄にやってくるだろう」
  • 3人は、尖閣に上陸しないと海上保安庁に約束させられた上で海保の船に同行され、尖閣から約5キロの地点で、それ以上島に接近しないよう海保から求められた。そこで3人は日の丸を掲げ、矢内氏が告知文を読み上げた。内容は、中国の習近平・次期国家主席に対して尖閣を侵略しないよう警告するものだった。
  • 矢内氏は最後に尖閣に向けて深々と一礼した。国旗を掲げていた佐藤ひでと氏は海保の船に向けてかかとを合わせ、敬礼して言った。「ありがとうございました。尖閣を守る困難な任務をよろしくお願いします(Please continue the tough job of protecting the Senkaku Islands!)」

記事全体が日本側の情報に基づいて書かれており、領土的野心に燃える中国が日本の領土に手を出していると客観的に伝える内容になっているので、同紙の記者が矢内氏らに同行した意義は大きかったと言える。末尾で日本人らしい礼儀正しさを伝えている点も、暴徒と化した中国の反日デモと著しい対比をなしている。

日本は今後も国際社会や海外メディアに向けて、尖閣問題における日本側の主張の正当性を堂々と訴えるべきだ。(司)

【関連サイト】

NYTの記事はこちら

http://www.nytimes.com/2012/09/23/world/asia/islands-dispute-tests-resolve-of-china-and-japan.html?pagewanted=1&n=Top/Reference/Times&_r=1

矢内筆勝公式サイト(船上で告知文を読み上げる矢内氏の動画)

http://yanai7.blog.fc2.com/