「おととい、尖閣諸島の魚釣島でライブをやらせていただきました」

18日に尖閣諸島に上陸した幸福実現党員で歌手のトクマ(TOKMA)さんが、沖縄県浦添市のコミュニティFM局であるFM21のラジオ番組「わんぬうむい」に20日夜出演した。番組の中で歌を披露しつつ、現在の心境を語った。

上陸時の心境を、トクマさんはこう語る。「もともと上陸したいと思ってはいたが、いざ近づくと波も高く、腰がひけていた。しかし、船で魚釣島に近づき、戦時中に犠牲になった方々に献花したところ、(同行していた)福澤さんが海に飛び込んだ。僕も感極まって続けて飛び込み、2人で泳いで上陸しました」

上陸後は、「鉄塔に日の丸の旗を掲げ、戦没者の慰霊碑の周りのゴミを拾った。僕はその後、鎮魂の意味を込めて、1曲"I LOVE ZIPANG"を歌った」。上陸して歌ったことについては、「僕は(音楽の)ロックをやっているが、ロックといえば"石(いし)"じゃないですか。国を守るという"意志 (いし)"をそこに置いてきたかったんです」と答えている。

日中関係が悪化している時期の尖閣上陸を批判する声もあったが、トクマさんは「日本の領土なので、謝るつもりはない」と語っている。

最後にトクマさんは、リスナーへのメッセージとして次のように述べた。

「自分の国を自分で守るためには、自分の国を好きになることが必要。だけど、自分の国に誇りが持てない日本人が増えている。この国を守るという意志を持つためにも、歴史をもう一度学び直してほしい」

一方、海上保安庁は20日、トクマさんらの魚釣島上陸について、沖縄県警に対して軽犯罪法違反で被害届を出した。県警によれば、これまでに尖閣諸島に上陸した日本人を立件した例はないという(20日付時事通信)。これに対して、8月に香港の活動家が上陸した際は、沖縄県警と海上保安庁第11管区本部が入管難民法違反容疑で逮捕後、送検しないままビジネスクラスで強制送還している。

このようなことでは、国家の主権を守る姿勢は全く感じられないし、日本国民の切り捨てと言われても仕方がない。中国への配慮の下に、ジワジワと領土が奪われていくのは断じて許されない。尖閣諸島をはじめ、防衛ができるように法整備をしていくべきだ。一つ一つの判断において、国を守るという日本の意志を、国際社会へとしっかりと示すべき時である。(晴)

【関連記事】

2012年9月18日付本欄 尖閣に上陸した幸福実現党員は「愛国無罪」

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4875

2012年9月19日付本欄 尖閣上陸に国交省が被害届 日本人上陸者をなぜ「愛国有罪」にするのか?

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4880

【関連サイト】

FM21 「わんぬうむい」9月20日放送

http://www.stickam.jp/video/181584549

幸福実現党員のシンガー トクマ 尖閣上陸

http://youtu.be/ZELbjjaiI8w

TOKMA 「I LOVE Zipang」プロモーションビデオ

http://youtu.be/XG89R3A83BI