2012年5月号記事
第2回
釈量子の志士奮迅
世の中は変えられる!
幸福実現党青年局長
釈量子 (しゃく・りょうこ)
1969年東京都生まれ。国学院大学卒業後、ネピアを経て、宗教法人幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。 http://shaku-ryoko.net/
[第2回] 日本分断のXデー
「いま、沖縄のメディアが大変なことになっています。本土復帰40周年を前に、琉球新報、沖縄タイムス、地元のNHKも、日本に復帰してよかったのかというような報道ばかりで、このままの空気では本当に危ない。中国共産党に持っていかれてしまう」
電話の主は沖縄のTさんでした。40年前の1971年、当時28歳の青年だったTさんと仲間たちは、祖国復帰の最終決断となる沖縄返還協定批准採決の際、沖縄代表で批准貫徹の国会請願に行った当事者です。当時の沖縄は、純粋に祖国復帰に燃えていたといいます。
「沖縄の私たちにとって『祖国』という言葉はものすごく重いんですよ。祖国と聞くだけで涙が込み上げてくる」
私たちは時代を選び、国を選び、親を選んで生まれてきます。「国」は魂修行の舞台であり、それぞれの国の神話が語るように、神々は厳然と存在し、素晴らしい国を作り上げるべく、地上にいる人間たちとともに努力しているのです。
東シナ海侵出をはかる中国共産党
しかし中国共産党は92年に「領海法」を施行して尖閣諸島等を中国領と宣言して以来、新法を次々に制定。領海侵犯を繰り返しながら既成事実を積み重ね、東シナ海の領有化を進めています。これは海底に莫大な資源の存在が明らかにされてからの動きで、海洋資源がほしいという本音は、誰が見てもわかります。最近では3月2日に日本政府が尖閣諸島を含む39の無人島を命名した翌日、早速71の島に名前を付けて対抗措置に出ました。
にもかかわらず、ビザ緩和などで経済的なつながりも深くなる一方の沖縄では、中国が危険だとはとても思えない空気が流れています。
沖縄の独立もあり得る?
惠隆之介氏は、「最も想定されるシナリオ」として次のように書いています(『誰も語れなかった沖縄の真実』)。
×月×日正午、中国共産党の指令を受けた多数の中国人(特殊工作員)が、観光や見学を理由に沖縄県庁や県議会を訪問中、突如蜂起。知事室や県議会を制圧し、関係者を監禁または脅迫して「独立宣言」を行わせる──。
沖縄が独立宣言すれば、日米安保条約は適用されません。日本分断のXデーが迫っています。私自身、沖縄に親族を持つ一人としても、声を上げずにいられないのです。
幸福実現党の青年・学生も、沖縄の中心市街などで活動を始めています。沖縄の無言の同調圧力を跳ね返し、「正しいことは正しい」と言い切れる、強い若者たちが立ち上がっています。いつの日か、自由と繁栄のもとで、中国や北朝鮮の若い世代同志が手を取り合って、新しいアジアを創る夢の未来のXデーを心に強く描きながら。