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「学校での体罰」が違法とされてきたデンマークでこのほど、「問題行動を起こす生徒に対する"体罰"」を許可する法案を政府が提出しました。

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デンマークでは1967年以降、生徒に危険が及ぶ場合を除き、「教員による身体的な強制力の行使」が違法とされてきました。しかしデンマーク政府は今月8日、「問題行動を起こす生徒に対し、教師が『力を行使する』ことを認める」という改革案を発表しました。

改革案では、生徒が他の生徒に対して嫌がらせや侮辱をしたり、授業を著しく妨害したりした場合に、教員が「物理的に介入」し、生徒を拘束したり、教室から強制退出させたりすることが可能になるといいます。

具体的には、「家庭科の授業中に生徒が食べ物を投げつけ、何度注意しても止めない場合」や、「生徒が大音量で音楽を聴き、電源を切ることや端末を渡すことを拒否する場合」などが挙げられています。デンマークの全国教員組合が、「問題行動を繰り返す生徒への対応がますます困難になっており、柔軟な対応が必要だ」と長年にわたり訴えてきたことが、今回の改革案の発表につながったとみられています。

特に背景にあるのは、子供たちの間で「暴力」が増加していることです。教育省が1日に公表した調査によると、2025年には国内のクラスの55%で生徒間の暴力が発生し、うち40%近くのクラスでは、少なくとも月に1回は発生していたといいます。身体的暴力は、「幼稚園年長~小学3年生」の最年少学年で75%、4~6年生でも59%のクラスで報告されています。

生徒の暴力が増える一方で、教員は物理的な介入が禁止されているため手出しができず、その弊害が強く問題視されてきました。法案を起草したテスファイ前教育大臣は、「学校に『規律』と『権威』を取り戻すことを最優先事項にしたい」と述べています。

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