カーグ島の航空写真(画像:Wikipedia)。

 

《ニュース》

トランプ米大統領は13日夜、イランの石油積み出しの約90%を担う「カーグ島」を攻撃し、戦闘をエスカレートさせることで、ホルムズ海峡の航行の自由を確保することも含め、徹底抗戦を示すイランを交渉の席につかせようとしています。

《詳細》

従前よりカーグ島は、イランの石油輸出の最大の戦略拠点であり、アメリカがいつ攻撃するのか、注視されてきました。イランとの戦闘開始から約2週間が経ち、アメリカとイスラエルは累計で15000カ所を攻撃しているにもかかわらず、カーグ島への本格的な攻撃はなく、「戦略的な意図がある」と目されていました。

そして米ニューヨーク証券取引所が閉まった後、ついに「米軍がカーグ島を攻撃した」とのニュースが飛び交います。しかしトランプ氏はその夜、自身のSNSに「イランの至宝であるカーグ島のすべての軍事目標を完全に破壊した」と投稿し、攻撃は軍事目標に限定したものであると指摘。「我々の兵器は世界がこれまで知る中で最も強力で高度なものだが、良識上の理由から、島の石油インフラを破壊しないことを選択した」と述べ、石油施設は健在であり、あえて標的から外したといいます。

その上で、イランがホルムズ海峡を通るタンカーを妨害した場合、ただちにその判断を見直すとも言い、イランの石油インフラを「担保」にとるという"警告射撃"を発しました。

トランプ氏の言動からは、石油価格が急上昇しないよう市場に配慮しながらも、イランの貴重な兵站である「石油インフラの破壊」をちらつかせ、懸念されているホルムズ海峡を航行させるように仕向けているのは明らかです。

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