幻冬舎が発刊した大川宏洋氏の書籍や、同書に関する宏洋氏のYouTube動画での発言によって名誉を傷つけられたとして、宗教法人「幸福の科学」が、同書を発行した幻冬舎と宏洋氏に対し、損害賠償などを求めた控訴審の判決で、東京高裁は15日、幻冬舎と宏洋氏の控訴と、その控訴を受けた教団側の附帯控訴をいずれも棄却する判決を言い渡した。
これにより、幻冬舎と宏洋氏に合計165万円(書籍について幻冬舎・宏洋氏に連帯して110万円、YouTube動画について宏洋氏のみに55万円)の支払いと動画の削除を命じた、幸福の科学側が全面勝訴した東京地裁での判決が維持されることになった(宏洋氏が幻冬舎から出した書籍について東京地裁が名誉毀損の判決 異常性のある書籍を出した幻冬舎の責任も大きい 幸福の科学が全面勝訴)。
今回維持された地裁の判決では、教団側が訴えていた、書籍内での宏洋氏の複数の虚偽発言について、「真実ではなく」、「真実であると信じる相当な理由もない」と判断され、教団への名誉毀損が認められていた(「宏洋氏が自著で、裁判で負けた主張を含め、300カ所以上の虚偽や誹謗中傷の異常さ 発刊元の幻冬舎の責任も大きい」に詳述)。
また、地裁において宏洋氏は、書籍に関して自身がYouTube動画で発言した、教団が裁判官に対して命の危険を感じさせる圧力を加えた、という内容についても、真実であると主張すらできず、判決では、該当する虚偽の動画の削除と損害賠償を命じられていた。
なお、この書籍が発刊される前の段階で、幸福の科学は、幻冬舎に対して、主に以下の2点について注意喚起をしていた。
(1)宏洋氏の発言には、多くの虚偽が含まれていることが、幸福の科学グループとの複数の裁判の中で、繰り返し明らかにされていること。
(2)同書を発行するにあたっては、相応の裏付け取材と内容の検証が必要であること。
今回の控訴審判決を受けて、幸福の科学グループ広報局は、以下のようにコメントしている。
「当教団への裏付け取材をすることなく宏洋氏の虚偽発言をそのまま書籍化した幻冬舎と、度重なる敗訴にも関わらず虚偽発言や当教団への誹謗中傷を繰り返す宏洋氏に対して、今回の敗訴判決を真摯に受け止め、心から反省し、二度と信仰を冒とくしたり、虚偽発言や誹謗中傷をしないよう、強く求めます」
【関連サイト】
今回の判決に対する幸福の科学グループ広報局の見解
https://happy-science.jp/news/public/11465/20703/
【関連書籍】
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