2024年6月号記事

トランプは孤立主義者ではない

中国はトランプ復活を恐れる

トランプ再登板で、世界はどう変わるのか。

「トランプ前米大統領が返り咲けば、他国の紛争に介入せず、同盟国を守らないという孤立主義に走り、世界は無秩序になる」

トランプ氏が米大統領選に当選する可能性が高まるのにつれ、そうした見方が反比例するように広がっている。

同氏が2月に「相応の軍事費を負担しないNATO(北大西洋条約機構)加盟国は守らない」と述べたことが拍車をかけた。

これはNATOを見捨てるという趣旨ではなかったが、批判の声が特にヨーロッパから津波のように押し寄せた。

トランプ氏が掲げる「アメリカ・ファースト」が"自己中心主義"というイメージも重なって、「内向きの孤立主義外交を取る」という見方はもっともらしく聞こえる。そして消去法で、「バイデン米大統領の方がマシだ」と主張する流れが起きている。

 
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"孤立主義"なのにトランプ氏は対中強硬の矛盾

トランプ氏は中国に核恫喝し台湾侵攻を防ぐ

ついに「停戦派」がウクライナの多数を占めた

ロシアと組まなければ中国の独裁政権を追い込めない

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