《ニュース》
アメリカの有力専門誌「コンシューマー・リポート」がこのほど、米国内の消費者から寄せられたデータを分析した結果、電気自動車(EV)はガソリン車より「79%問題が多い」とし、EVは主力車種としては発展途上であると指摘しています。
《詳細》
米コンシューマー・リポート誌は、公平な消費者目線で商品を評価することで定評があり、アメリカ国内の自動車販売にも大きな影響力があることで知られています。同誌は国内の消費者33万台以上のデータを分析。すると、エンジンやモーターなどの性能を比べたところ、EVはガソリン車より79%問題が多かったことが分かりました。
この結果について、同誌の自動車テスト担当者は、「EV技術に慣れていない従来の自動車メーカーや、自動車の製造に慣れていない企業が製造している」ことを理由として挙げ、「彼らが成長痛を抱えており、問題を解決するのに時間がかかるのは驚くべきことではない」と指摘しています。
逆に、ハイブリッド車(HV)の問題は、ガソリン車より26%少ないという結果が出ました。これについては、トヨタが約25年前にプリウスを発売したことをはじめ、多くのHV車は信頼性の高い車を生産するメーカーがつくっていると指摘。また、ガソリン車と電気自動車を合わせたプラグインハイブリッド車(PHV)は、問題の発生率がガソリン車より146%高いとしつつも、トヨタのRAV4については「最も信頼できるモデルの一つ」と評価しました。
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