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英BBCは17日、ウクライナ国内で徴兵逃れが横行し、約2万人の男性が国外に脱出していることが分かったと報じました。
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ウクライナでは昨年2月の戦争勃発以降、戒厳令が敷かれ、18~60歳の男性の出国が原則として禁止されています。
しかし報道によれば、徴兵されることを嫌った人々が国境を越えて、隣国であるルーマニアやポーランドなど5カ国に逃れており、これらの国の不法入国の記録から、昨年2月~今年8月の間に計1万9740万人が脱出していることが判明したといいます。危険な川を泳いで渡ったり、暗闇の中、徒歩で国境を越えたりしているということです。
一方、ウクライナ当局の発表によると、無断出国をしようとして拘束された人々はこれまで1万4313人に上るといいます。また、およそ6800人が、徴兵免除を受けるために公的文書を偽造していたことで逮捕されています。
ウクライナでは「健康上の理由がある」ことなどで徴兵が免除される制度がありますが、各地の徴兵担当官が賄賂を受け取って、免除証明書を偽造している事例が相次いでおり、これまで30人以上が刑事罰に問われているということです。
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