《ニュース》
フィリピン政府は、中国の一帯一路構想から離脱する意向を公式に表明したと、ニューズウィーク誌が報じました(7日付電子版)。一帯一路構想からの離脱について、9月にはイタリアのメローニ首相も検討を表明しており、各国への中国の影響力が低下しつつあります。
《詳細》
一帯一路構想は、習近平国家主席が提唱したアジア・欧州・アフリカを結ぶ巨大経済圏構想で、港湾や鉄道・道路などのインフラ整備が世界各地で進められています。フィリピン政府は公式に、国内の貨物鉄道路線と都市を結ぶ2つの路線という3件の主要な鉄道建設プロジェクトについて、中国からの資金援助を白紙に戻す意向を示しました。
中国に代わる候補として、フィリピン運輸省は、アメリカが主導する世界銀行、日本の国際協力機構(JICA)、および日米が最大の出資国であるアジア開発銀行(ADB)を挙げています。さらに11月6日、日本、インドおよび韓国から、すでにこれらの3つの鉄道路線に対する融資の申し出があったことを明らかにしています。
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