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パナソニックがこのほど、家庭用エアコンの生産を、中国から滋賀県に移管すると発表しました。

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パナソニックの国内向けエアコンの9割はこれまで、中国の広州工場で生産されていました。しかし22日、同社は中級機と高級機の生産を順次、滋賀県の草津工場に移管していき、2024年度までに約4割を国内生産にすることを発表しました。

100億円を投じて製造ラインを増強し、生産能力を現在の3倍に高めるとのことです。また検査や室外機組み立てを自動化するなどして、生産効率を高めます。さらに国内向け出荷の納期は大幅に短縮され、約4分の1になります。結果として約40億円の収益改善が見込まれるとのことです。工場増強に伴って、雇用もおよそ2割増えるといいます。

今回の移管は、製品の「地産地消」による効率化のみならず、国際情勢の変化によるサプライチェーン混乱などの地政学リスクも踏まえたものだと言います。

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