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ウクライナが正式な反攻作戦の開始を宣言していない中、米当局者はウクライナが長期間計画していた反攻を始めた可能性があると、米紙ニューヨーク・タイムズが5日に報じています。
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ウクライナ軍が4日より東部ドネツク州各地で部隊を前進させ、戦闘を激化させています。多くのアナリストが反撃開始を予想していた地点よりさらに東側(ザボリージャ州寄り)で戦闘が起きており、そこからアゾフ海に向けて南下すれば、ロシア本土とクリミア半島を繋げる回廊を遮断することができます。
ロシア国防省も5日、大規模な作戦がドネツク州の5区域で行われ、ウクライナ軍に多大な損害を与えたと発表。また南部ザポリージャ州でも、ウクライナ軍は防御線の突破を試みました。ネット上では、ウクライナ軍の車両が破壊、あるいは放棄された映像が多数流れています。その中には、フランスがウクライナに供与した戦闘車「AMX-10RC」が含まれていると見られています。
米紙によると、ウクライナはアメリカに対し、いつ攻撃を開始するか正確に伝えていませんが、期間については知らせていました。米紙の取材に匿名で応じた米当局者は、戦闘が激化した4日はその期間内だったと語ります。また、ウクライナ軍がロシア軍の弱点を探る「テスト」を数日間続け、それに成功すれば、主攻撃はどこか明らかになるだろうといいます。
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