2023年1月号記事

その着こなしで大丈夫?

大人の身だしなみ講座

Vol.56

ファッションコラムニストの大ナギ勝氏に、間違いやすい着こなしや意外と知らないルールをお聞きします。
一生使える着こなしの教養を身につけましょう。

あなたも周囲も輝かせる! 着こなし術 (8)

その人の生き方を映し出す「靴」

株式会社 ムービングオフィス 代表取締役

大ナギ勝

大ナギ勝
(おおなぎ・まさる) 高級婦人服ブランド(株)レリアンにて営業、バイヤー、宣伝など各部署で活躍。現在は杉野服飾大学の非常勤講師として教鞭をとる。著書に『商品よりも「あと味」を先に売りなさい』(日本実業出版社)など。

スーツとベルトがピシッと決まっていても、靴がマッチしていなければ、せっかくのおしゃれは完成しません。

汚れや擦り傷、かかとの擦り減り、場合によってはニオイなど、心当たりはありませんか。どれも、自分自身が注意をすれば、解決できてしまう問題です。

よく言われているたとえ話に、ホテルマンはお客様の履いている靴を観て、客質を判断するというものがあります。

ホテルマンどころか、実際は常にご婦人たちからの厳しい視線にもさらされています。周りのご婦人にお聴きください。即答していただけます。「足元がきれいだと素敵に見えます」と。

その真意は「靴がくたびれていると、その人もくたびれて見える」ということです。