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米政府系メディア「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」は7日、中国で公開される外国映画の本数が激減していると報じました。

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2022年1月から10月までの間で、中国で公開された外国映画はわずか38本。映画「グレート・ホワイト」が8月26日に再公開されたのが最後となっています。2019年の136本と比較すると、わずか4年間で半分以下に急減しました。

中国共産党中央員会の宣伝部の副大臣を務める孙业礼(ソン・イェリ)氏は8月の記者会見で、外国映画の公開が減少したのはさまざまな要因によるものだが、アメリカ映画に「より高い基準」が適用されていることを示唆。「中国と他国の映画産業間の交流に関して私たちの原則、立場、態度は一貫しており、明確であり、普遍である」と述べました。

映画配給業界の関係者である黄河(ピン・イン)氏はRFAの取材に対して、「(中国の)映画業界全体が今、死を待っている状態だ」と話しています。

中国では毎年34本のハリウッド映画を公開するという枠組みが存在しており、その結果、ハリウッドは中国の興行収入の約4分の1を手にすることができていました。しかし、ハリウッドなどの外国映画を買い取ったとしても、政府からのさまざまな理由で公開ができないことが多く、黄氏は「映画を見てほしくない」という政府の本音があると指摘。「(中国で)今、あえてこのビジネスをする人はいない」と語りました。

また、黄氏は韓国映画も今後は簡単に輸入できなくなり、日本映画はアニメに限られることも明らかにしています。

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