2022年12月号記事

Interview

地域を発展させる「秘策」

鹿児島

鹿児島県で活動する幸福実現党県代表と現職議員に、地域の課題や取り組み、今後のビジョンを聞いた。

薩摩川内から国防体制強化・原発推進を訴える

松澤力

幸福実現党 鹿児島県本部代表

松澤 力

Profile
(まつざわ・いさお) 元薩摩川内市議会議員。1982年生まれ、鹿児島県出身。鹿児島大学農学部を卒業後、大手コンビニチェーン店に入社。2013年、HS政経塾に入塾(第4期生)。2016年、薩摩川内市議選に初当選。家族は妻と息子2人。

鹿児島県では、西之表市の馬毛島に自衛隊基地をつくる計画が進んでおり、米軍の空母艦載機のパイロットの訓練に必要な離発着場としても使えるようにする方向です。国防上も抑止力が高まり、米軍との協力体制が強化されるため、2013年の国政選挙の時から賛成してきました。

私たちはさらに先を見据え、アメリカに依存した国防体制自体を見直すべきと考えています。奄美大島にお住まいの方からは、台湾、沖縄に中国の脅威が迫る中、「次は鹿児島」と本土の感覚以上に緊迫感があると伺っています。幸福実現党が進める憲法9条改正などの国防政策について、鹿児島からも声を上げてまいります。

原発はまだ手放せない技術

地元の薩摩川内市では川内原発が再稼働していますが、1号機は2024年7月に稼働開始から40年を経過するため、稼働20年延長に向けた審査が始まりました。幸福実現党としてはさらに、震災前に計画が進んでいた「3号機新設」も推進したいと考えています。

他党は「いずれは脱原発」という考えが主流ですが、原子力は省資源で電力を生み出せる優れた技術で、現時点で代替技術は現実的ではありません。事故が起きた際の農業や観光への影響を心配する声もありますが、九州電力の安全対策もさらに進んでいます。

電気代が上がると観光や農業は困りますし、台湾有事が起きたら化石燃料が海外から入って来なくなります。産業を守り皆様の暮らしを守るためにも、化石燃料に過度に依存しない電力体制づくりに取り組み続けます。(談)

19982_01
2016年4月、薩摩川内市長宛に川内原子力発電所1号機・2号機の稼働継続について要望書を提出した。


温かく、元気な指宿をつくる"磁石"になりたい

松下知恵

現職

幸福実現党 指宿市議会議員

松下 知恵

Profile
(まつした・ともえ)1962年生まれ、指宿市出身。県立指宿高等学校卒業。岐阜聖徳学園女子短大卒業後、指宿市の山川幼稚園で幼稚園教諭、山川保育園で保育士として勤務。ヤクルトで営業職、マネージャーなどを経て、2022年、指宿市議選に初当選。家族は夫、母、娘4人。

2022年2月に市議会議員を拝命し、地元の皆様のお声を市政に届けるべく取り組んでいます。支援者の方から「若い人が生活保護を受けているが、働けるのではないか」というお声を複数伺ったため、9月議会の一般質問では生活保護からの自立支援を取り上げました。

市も就労支援を行っており、可能な限り働いている方もいること、健康そうに見えても実は病気で働けない方もいることは、皆様にご理解いただく必要があると考えています。ただ、本来は支える側の現役世代の生活保護受給が増えれば社会への影響は大きくなります。他にも、多重債務などの問題を抱えている方に法律相談の機会を設け、生活再建支援ができないか、と提案しました。

マイナンバーカードに関しても交付が進まない背景を議会質問したところ、情報漏洩などの懸念があることを市側も把握しており、「カードをつくらない人を差別する形にはしない」との答弁がありました。交付推進のため、政府が大盤振る舞いするマイナポイントも、元は私たちの血税です。保険証を廃止してマイナカードに一本化する方針も出されましたが、これからも疑問の声を上げていきます。

産業発展の打つ手あり!

指宿は鰹節が有名ですが、コロナの影響で業務用の鰹節の需要も減っています。需要を創造する工夫が必要なので、「海外に出汁の文化を広める」といった取り組みも提案していきたいです。専門知識をお持ちの方、新しいことをしたいと考えている方を結びつける「磁石」になれるよう、大きなビジョンを描き、努力・鍛錬を積み重ねてまいります。(談)

19982_02
指宿市の特産品であるスナップえんどう畑を視察。「薩摩富士」として親しまれている開聞岳を望む。