《ニュース》

全国の公立中学・高校を対象にした2021年度の英語教育実施状況調査で、英語の実力が中高いずれも政府目標を下回っていることが分かりました。文部科学省が18日に公表しました。

《詳細》

調査によれば、中学3年で英検3級以上の実力があるのは47%、高校3年で英検準2級以上の実力があるのは46.1%。前回調査から中3は3.0ポイント、高3は2.5ポイント上昇したものの、いずれも50%という政府目標を下回りました。英検3級は中学卒業程度、準2級は高校中級程度とされています。

英語力の目標に届いた生徒の割合が多い自治体は、中3がさいたま市の86.3%、福井県の85.8%、福岡市の66%。高3が福井県の59.6%、富山県の59.3%、静岡県の54.4%です。

学習指導要領では、中高ともに英語の授業を「英語で行うことを基本とする」と明記していますが、実際に授業時間の半分以上を英語で行う割合は中学校71.3%、高校50.3%でした。

なお、英語教師が英検準1級相当以上を取得しているのは、中学が40.8%、高校が74.9%と、中学で50%以上、高校で75%以上としていた以前の目標に届いていません。なお、現在の計画には教師の目標が織り込まれていません。

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