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北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、金正恩朝鮮労働党総書記長の指導の下、24日に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」を発射したと報じました。
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同弾道ミサイルは約71分飛行し、北海道の渡島半島の西約150キロの日本海に落下したと見られています。通常よりも高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、最高高度は6000キロを超えていたと言います。
岸田文雄首相は24日夜、主要7カ国首脳会議のために訪問中のベルギーで、「許せない暴挙であり、断固として非難する」「(北朝鮮の)ミサイル技術の進歩を感じる。国民の命を守るためにどうあるべきか、真剣に考え続けなければならない」などと述べました。
また岸信夫防衛大臣は25日、今回発射された弾道ミサイルは2月27日と3月5日に発射されたものと同じ型であるとの見方を示し、通常軌道で発射された場合には、アメリカ全土が射程に含まれる可能性があると指摘しました。そして、「これまでの一連の発射とは次元の異なる、国際社会の平和と安定に対する深刻な脅威だ。関連する国連安保理決議に違反し、国際社会に背を向ける行為であり、許されない暴挙で断固非難する」と述べました。
一方、秋田県の佐竹敬久知事は24日、「本当に極めて遺憾だが、遺憾と言っても(北朝鮮は)聞かない。防衛をどうするか真剣に考える時期でないか」「本当に(ミサイルは)あっという間に伸びるから、防いで逃げる余裕がない」などと指摘。仮に今回の飛翔体に弾頭が積まれていた場合は「十分に陸に被害がある」と危機感を露わにしています(24日付毎日新聞電子版)。
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