《ニュース》

香港の民主派メディアが次々と閉鎖に追い込まれる中、多数の香港人亡命者を受け入れているイギリスでは、「報道の自由」を求めるデモが続いています。

《詳細》

香港民主派メディアのスタンド・ニュースが昨年末、警察による強制捜査および幹部らの逮捕を受け、業務停止に追い込まれて以降、イギリス・ロンドンでは3週間連続でデモが行われています。15日には1千人ほどの在英香港人が集まり、香港での報道の自由と逮捕されたジャーナリストらの釈放を訴えるデモが行われました。

ロンドンの広場ピカデリー・サーカスに集まった参加者は、「ファイト・フォー・フリーダム」と訴えながら行進。香港経済貿易代表部(領事館に相当)に到着すると、デモ参加者が各自、抗議文をポストに投函して終了したとのことです。

デモ行進の前には、人権団体「香港ウォッチ」の創設者であり、英保守党人権委員会の委員長代行を務めるベネディクト・ロジャース氏が演説。次のように訴えました。

「香港における報道の自由の死は、私にとって非常に大きな意味を持ちます。なぜなら私はかつて香港で記者をしていたからです。(中略)私が香港にいた時代、報道は概して自由でした。しかしここ6カ月の間に報道の自由は殺されてしまったのです」

「もしアップル・デイリー(の業務停止)が報道の自由の死を告げるとすれば、残念ながら、スタンド・ニュースやシチズン・ニュースの閉鎖は、香港における報道の自由の埋葬を意味するでしょう。(中略)我々は今、香港での報道の自由が、世界最大となり得た声を上げることなく殺され、埋められたのだということに気が付かねばなりません」

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デモの様子(写真は現地より提供)。


《どう見るか》