《ニュース》
6月に中国・広東省の台山原子力発電所で起きた燃料棒の破損事故をめぐり、中国政府が虚偽の説明を行っていると、仏メディアがこのほど、内部告発者の情報をもとに報じました。
《詳細》
台山原発は、中国広核集団とフランス電力の共同出資によって建設されました。中国政府の説明によると、その原子炉内にある燃料棒が「数本」破損したといい、7月に同原発の1号機の稼働が停止しました。
しかし、台山原発の内部情報にアクセスできるというフランス人エンジニアは、実際は「70本以上」の燃料棒が損傷し、最初の不具合は2018年の試験運行段階ですでに見つかっていたと証言。原因は「原子炉の圧力容器の設計自体に欠陥がある」といいます。
今回の告発により、中国政府が原発事故に関する情報を隠蔽している可能性が急浮上しました。
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