能力や才能に頼らずに成功する秘訣は「習慣」にある。習慣によって成果を上げる方法について、営業コンサルタントに聞いた(2015年3月号 記事より再掲。内容や肩書きなどは当時のもの)。

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菊原 智明


(きくはら・ともあき)1972年、群馬県生まれ。群馬大学工学部卒業後、住宅販売メーカーで営業マンとして11年間勤務後、独立。営業サポート・コンサルティング株式会社代表取締役。主な著書に『たった1つのことを続けられるバカが成功する』(PHP研究所)、『どんなことでもムリせず3週間以上続けられる本』(大和出版)など。

私は今、営業コンサルタントとして、「習慣」で成果をあげる方法を教えています。私自身、住宅販売の営業マン時代に習慣で実績を上げ、独立した今も習慣で仕事をしています。

そんな私も、初めは営業に苦手意識があり、何年も成績が低迷していました。しかしある時、職場にあった「住宅購入の失敗事例集」が家を買う方の参考になると気付き、お客様に送り始めました。「1日5分」と決めて、編集した資料を印刷して送るというシンプルな仕組みです。すると、お客様の方から相談が来るようになり、契約はそれ以前の4倍になり、トップセールスマンになれたのです。

最初から成果が出せると、能力や才能に頼ってしまいます。ただ、それだけでは成果に波が出ますし、エネルギーが必要で行き詰まりやすくなります。

私はコミュニケーション能力が高くなかったからこそ、毎日、効果的な一手を打ち続ける習慣を持つことができました。それが長期的な成功につながったと実感しています。

習慣で仕事をすると自由になる

習慣で仕事をして実績が上がると残業がなくなり、早寝早起きの習慣ができました。そこで毎日4時半から営業マン向けのブログを書く習慣をつくったのです。そのおかげで、独立後に40冊以上の本が出せました。

毎日文章を書くと感覚が鈍らず、サッと書き上げられます。一度も締め切りに遅れたことはなく、他の仕事に響きません。

逆に、原稿が遅れる人の特徴を聞くと、ある一定の期間にまとめて書いて、「貯金ができた」と思ってサボってしまうようです。その場合、再開するのが大変です。ゴルフのスイングも同じで、1週間に一度100回するより、10スイングを毎日続けたほうが、良い感覚が続きます。

一時的な集中力や意志力に頼るより、シンプルな習慣をつくったほうがエネルギーも時間も節約できて自由になれるのです。

挫折予防のために

習慣化を阻む一番の壁は言い訳です。実は、「やる気が出ない」など罪悪感を覚える理由より、「重大プロジェクトを抱えている」など説得力ある理由の方が手強いです。そこで、言い訳を点数化し、"もっともらしいもの"ほど高い点数を付けることをお勧めします。点数化すれば客観視でき、自分でも言い訳していることが分かるからです。

また、成功している人、ポジティブな人に目標を宣言するのもよいでしょう。 成功者は心から応援してくれ、アドバイスをくれるでしょう。(談)

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