《ニュース》

企業の求人採用に人工知能(AI)ツールが使われることが増える中、「AIでの採用は時期尚早」と題するコラムが5日付フィナンシャル・タイムズに掲載されました(10日付日本経済新聞に日本語訳掲載)。

《詳細》

最近の求人採用は、コロナ禍の影響でオンライン選考が主流となり、人材の見極めに時間と人手を要しています。そのため、求職者の映像の音声認識や身振り解析、応募書類に含まれる望ましい語句の自動検索といった、AIの活用が進んでいると見られます。

前出のコラムによると、米企業の経営者が求人採用でウーバーの評価(ウーバー・タクシーの運転手が乗客につける点数)を取り入れようとしたものの、すぐ断念しました。というのも、その経営者が「信じ難いほど親切で素晴らしい人」と評するアシスタントのウーバー評価が非常に低く、衝撃を受けたためだといいます。

同コラムの筆者であるクラーク氏は、効用が確認されていないデジタルツールは使うべきでなく、面接を行い、過去の実績や基本的スキルを重視する方がずっと良い方法だと述べています。

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