2021年10月号記事

悪魔の中華帝国に一喝!

衝撃のインタビュー集

新型コロナによる世界大戦、特定民族のジェノサイド、おぞましい人体実験、異常な領土拡張欲──。
ナチス化する中華帝国を止めなければ、地球が地獄化しかねない。中国の蛮行に立ち向かう6人の有識者・政治家インタビューをお届けする。


Interview 01

中共は信仰に勝てないことを学べ

中国の脅威が高まる中、西側はどう戦うべきか。国際的信教の自由会議の主催者・元米国務省信教の自由特別大使に話を聞いた。

(取材協力 西幡哲)

元米国務省信教の自由特別大使

サム(サミュエル)・ブラウンバック

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1956年生まれ。カンザス州選出の下院議員、上院議員、カンザス州知事を務めた後、トランプ政権で国務省信教の自由特別大使を務めた。

──中国が台頭する中、民主主義はなぜ素晴らしいと言えるのか、人々は問い始めています。

民主主義の特徴は、人権があることです。中国共産党は、この人権、とりわけ政府より高次な存在である神に忠誠を誓う権利である「信教の自由」に異を唱えています。

これが専制国家中国と民主国家の一番の相違点です。私たちは信教の自由をテーマにし、30カ国以上の国と連携してきています。

中国が世界で主導的な地位を占めたいなら、国民の基本的人権である信教の自由を守り、ウイグル、チベット、キリスト教徒、法輪功の人たちなどへのジェノサイドを止めるべきです。

バイデン政権は、中国のジェノサイドについては態度を明確にしてきていますが、宗教的迫害については不徹底なところがあります。気候変動問題で、中国に協力を仰ぎたいのだと思いますが、人権問題を気候変動の問題に従属させるべきではありません。

──日本をはじめ多くの国が経済的なつながりから、中国との関係を断ち切れずにいます。

厳しい選択ですが、経済への影響にかかわらず、人権のために戦い、強制労働や宗教的迫害をする中国に制裁をかけるべきです。ジェノサイドを止めないなら、中国が2022年の北京オリンピックのホスト国になる資格はありません。

信仰は制圧されない

──信仰の力が中国の解放に与える影響について、あなたの考えをお聞かせください。

信仰は最終的に勝利します。人類の歴史の中で、政府は信仰を抑圧しようとしてきました。しかし彼らは究極的な勝利を収めることはありませんでした。「人の国」は「神の国」を服従させることはできないのです。

中国が国民を抑圧し投獄できたとしても、それは束の間のことです。どんなに弾圧を加えても信仰を制圧することなどできないのだということを学習することです。これは「魂」の問題であり、「永遠」の問題ですから、肉体に危害が加えられても、精神はいかなる制約も受けません。

信教の自由から全ての自由が生まれる

──信教の自由の大切さについて、西側でも十分に理解されていません。

世界の80%の人々には信仰心があります。どれほど熱心に信仰を実践するかに、ばらつきはありますが、信仰に則った生活をしています。

それが根本的な権利であるのは、信仰は「心」の問題であり、「永遠」の観点から、人生を律するものだからです。

信教の自由が栄えるところでは、集会の自由、言論の自由、集会の自由等が存在します。信教の自由がないところでは、そうした基本的な市民的自由権が失われていくのです。

この権利は、人間であるとはどういうことか、そして自分の魂をどう扱うかについての根本的な権利であり、その点について議論の余地はありません。

信仰がなくても選挙で投票が許されるなど、民主的政治形態をとることはできますが、自分たちに合った信仰を持つ権利が人々に保障されることなくして、民主主義を維持することは難しいでしょう。一方、民主主義がこの根本的な自由に基づく時、魂のレベルにおける選択の尊厳は、政府を選択する尊厳でもあるため、その民主主義は一層強固なものとなるのです。

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アメリカのワシントンDCにて7月中旬、サム・ブラウンバック氏の呼び掛けで、信教の自由のために戦う国際的信教の自由会議が開催され、全世界から同志が集った。
画像出典:YouTube/https://youtu.be/sPSIWHBq390

 

次ページからのポイント

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