《ニュース》
運転開始から40年を超えた関西電力美浜原子力発電所3号機、高浜原子力発電所1、2号機の再稼働に、福井県の杉本達治知事が同意する見通しとなりました。21日付読売新聞が報じています。
《詳細》
3基は1974~76年に運転を開始し、定期検査で2011年に停止していました。
原発の運転期間は原則40年に制限されていますが、原子力規制委員会の審査に合格すると最長60年まで延長が可能。3基は2016年に延長が認可されています。
再稼働には自治体の同意が必要ですが、美浜、高浜両町は今年5月に同意しており、福井県の判断が焦点となっていました。福井県議会で最大会派が21日、同意する方針を固めたことで、23日の臨時議会で再稼働を前提とした意見書が可決される見通しとなりました。
杉本知事が「議論を踏まえる」とした有識者による県の原子力安全専門委員会も、3基の安全性に問題がないとの報告書案を大筋で了承していると報じられています。
運転開始から40年を超えた原発の再稼働は国内初となりますが、完全な再稼働のためには、遅れている、新規制基準で義務化されたテロ対策施設の設置を急がなければならない状況です。
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