2021年5月号記事

ニッポンの新常識軍事学入門 10

デジタル庁発足で詐欺が増える!

社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について
専門家のリレーインタビューをお届けする。

情報安全保障研究所
首席研究員

山崎 文明

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(やまさき・ふみあき)1955年、大阪府生まれ。神戸大学海事科学部卒。大手外資系の会計監査法人などのシステム監査に携わり、情報セキュリティに関する政府関連委員会の委員を歴任。現在は、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員も務める。著書に『情報立国・日本の戦争』(角川新書)など。

サイバー戦は、陸海空に続く新しい戦場の1つとして注目されており、米国防総省から「コンピュータ・ネットワーク作戦」と呼ばれています。

中国のサイバー部隊は、アメリカに次いで世界で2番目の能力を有しています。共産党の最高軍事機関である中央軍事委員会が独占的に管理し、人員は約40万人にもなります。

サイバー被害はほぼ偽メール

サイバー戦は、「攻撃」「工作活動」「防衛」の3つから成り立ちます。中国が力を入れているのが、攻撃目標の情報を収集する工作活動です。この活動の、実に96%が偽の電子メール(フィッシングメール)によるものです。