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厚生労働省と警察庁は、2020年の自殺者数が確定値で前年より912人(4.5%)増え、2万1081人だったと発表しました。

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自殺者数が増加したのは、リーマン・ショック後の2009年以降、11年ぶりです。男性の自殺者は減少する一方、女性が2年ぶりに増加に転じ、前年比で15.4%増となりました。この数字は、消費税が5%に上がった直後の1998年の23.5%増に次ぎ、2番目に高い伸び率です。

年代別の自殺者数は40代が最も多く、増加率は20代が最も高い19.1%増でした。

自殺の動機は「健康問題」が48.4%、「経済・生活問題」が15.3%、「家庭問題」が14.8%。多重債務や生活苦などを理由とする「経済・生活問題」は、昨年比5.3%減少していますが、30代以下は増加しており、20代は男女ともに、22.3%増えました。

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