2021年3月号記事

ニッポンの新常識軍事学入門8

戦車を棺桶にしたドローンの衝撃

社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について
専門家のリレーインタビューをお届けする。


フリージャーナリスト

竹内 修

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(たけうち・おさむ) 1970年、長野県生まれ。立命館大学法学部卒。軍事月刊誌「PANZER」「エアワールド」などの編集に従事し、現在はフリージャーナリストとして、多数の記事を寄稿している。

去年、世界が衝撃を受けた出来事は、アルメニアとアゼルバイジャンが軍事衝突し、勝敗を分けたのがドローン(無人航空機)だったことです。

アゼルバイジャンは旧式の航空機を囮に使い、アルメニアの防空体制を把握した後、自爆型ドローンを投入。ドローンで防空網を突破し、一説にはアルメニアの戦車130両以上を破壊するという戦果を収めるなど、事実上初めて正規戦でドローンが活躍しました。

ドローンは、高い技術力がない国でも比較的安く生産でき、たとえ撃墜されても操縦士が亡くなることはなく、捕虜にされる恐れもありません。

少子高齢化が進む国では、ドローンの導入は不可避となっており、人口が増えているアメリカでさえ、全航空機の6割はドローンが占めています。